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KOKOROZASHI
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志インタビュー

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2020/11/29

はたらくおとなたち -第十四回 株式会社ISLAND 代表取締役 中司 雄也さん-

みなさん、こんにちは!『はたらくおとなたち』では、社会人としてはたらくみなさんに伺った、ご自身の仕事やそのやりがい、将来どんな人になりたいかといったお話を、読者のみなさんにお伝えしていきます。

インタビュー後、お相手の方に社会人としてはたらくご友人の方を紹介していただきながら、わたしたちは多様なはたらき方を知る旅をしていきます。第十四回目は、株式会社ISLAND 代表取締役の中司雄也(なかつかさ ゆうや)さんです。

プロフィール:

中司 雄也(なかつかさ ゆうや)

株式会社ISLAND 代表取締役

兵庫県出身。大阪の大学を卒業後、わずか2年のうちに転職を2回経験。3社目の転職の際に沖縄に移住し、その後フリーランスとして独立。独立後はプロトソリューションが運営するCODE BASEのコミュニティマネージャーや、SNSマーケティングの分野で活躍している。2020年、コーチングサービスHARELUを立上げた。

 

CODE BASE OKINAWA
プログラミング教室

https://www.protosolution.co.jp/codebase/program-school/index.html

 

HALERU オンラインコーチング&カウンセリングサービス

https://haleru.net/

 

まずはじめに、中司さんのこれまでの経歴を教えてください!

生まれは兵庫県で高校まで地元の学校に通い、大学は大阪府立大学へ。大学では経済学部で統計を専攻。就職活動の話をするなら当時プチ氷河期だったこともあって、全然思った通りにならなくて。3年生の夏からインターンシップにも参加していたのに、結局就職先が決まったのは4年の12月でしたからね。周りがどんどん決まっていくなか、「ああ、自分なんか必要とされてないのかもしれないな」と思うくらいしんどかった記憶です。

 

卒業してからは内定をもらったIT企業で働き始めましたが、その後もなかなか長続きしなくて(笑)。まず新卒で入社したIT企業は8ヶ月で退職。ちょうど会社の方針が変わる中で離職する先輩が多く、新規営業がやりたいと思って入社したものの実際は辞めていく先輩の引き継ぎ案件が大多数。入社して8ヶ月くらい経った頃に大型案件を受注できたこともあって、一区切りついたと思ったんです。その後、転職して大手広告代理店に。誰もが知るアパレル企業の案件に携わらせてもらって、何千万円とする広告制作を年間数本まわしていく中の一員として携わらせてもらいました。でもプロデュースとして仕事の管理をするというのが名目でしたが、実際の業務はお弁当の発注や機材の発注、外部の代理店の方々との関係性構築がほとんどで、あまり成長している感じがしなかった。結局その会社も上司との関係性がうまくいかず、8ヶ月で退職することになりました。

 

沖縄に移住したきっかけや独立された理由は何だったんですか?

3社目に転職した時は、新卒で入社した1社目で役員をやっていた方が会社を立ち上げていて、沖縄に支社をつくるから一緒にどうだと声をかけられたんです。正直大企業に所属しているということもあって、できたばかりのITベンチャーに転職していいものか随分と葛藤はありました。けど結局は当時の大手広告代理店の職場環境から抜け出したいという気持ちが強く転職を決意しました。大学卒業して2年経たずして3社目への転職になったわけです(笑)。転職した先ではHPやチラシ、web広告といった広告営業が主な業務でした。僕は沖縄で立ち上げられた支社で、バナーでもチラシ制作でも、小さな案件だろうとなんでもいいから受注してこいと言われて。縁もゆかりもない沖縄に転勤し、先に支社を立ち上げていた50代の先輩と二人で同じアパートに住み、手取り11万円の生活がスタートしたんです。営業以外でも会社から言われて会社のHPでブログを書いていたんですけど、なかなか体張った企画も多かったですね(笑)。個人的にはあまりそのブログにいい思い出もなかったので、今は消してもらっていますが、ちょっとずつ数字が伸びていくなかでブログの企画で繋がった人もたくさんいました。

そんな会社に入社して早々に50代の先輩が会社を辞めてしまい、結局沖縄支社の社員は僕一人に。周りに頼れる人が誰もいなければ、成果も出ないし、人との会話もなく1日が過ぎていくこともありました。結果、体がだるく眠れない日々を過ごすことになって。今思えばちょっと鬱っぽかったなと思うくらいしんどかったです(笑)。そんな中でも営業マンとしてとにかく数字を出すこと、それが自分の一番の価値だと信じ、「自己成長のために!」という意気込みで仕事に向き合っていました。結果、少しずつ仕事は広がり、年間目標で掲げられていた数字の7割くらいはしっかりと達成していました。

それでも最終的には役員と意見が合わなくなったり、会社に言われてやっていたブログも特に指針がない中で動いていたはずが強引に書き換えられたりと、不満が増えていってですね。またまた会社を辞めてしまうことになりました(笑)。沖縄に来ていろんな方と出会って、どんどん知識やスキルが上がっていく経験ができたことはよかったのですが。で、流石に地縁のない沖縄での転職活動もどうしたものかと思い、最終的にはフリーランスという道を選択することになったんです。

 

それまでの会社員と、フリーランスとしての働き方は随分違うものかなと想像はできるんですが、具体的に変わったことってありますか?

フリーランスとして動く中で大きな転機となったのは、CODE BASEの立ち上げにコミュニティマネージャーというポジションで誘っていただいたことです。立ち上げを進めていく中でCODE BASEのプロジェクトマネージャーから、「コミュニティをつくっていくのはお前が中心でやっていくんだから、どうしたいかを考えろ」と言われて。いろんな角度から問いを与えてもらったんですが、全く回答が出てこない時期があったんです。思い返せばそれまで所属してきた会社では「どうしたいか」という問いを与えてくれる上司なんて一人もいなかった。常に「どうやるか」という「How to(ハウツー)」の話ばかり。結局会社を3社も転々としてきたのに、僕には「どうしたいか」を考える方法や考えるプロセス自体が育っていなかったんだなと気づいたんです。営業としても、商品を売りにいくことや、売ることだけを考えて、買ってくれるかどうかをお客様から確認するだけだったけど、本当にできる人たちはお客様から「そうなんですよ。そこがとても困っていて」といった言葉を引き出すことができている。「やりたいことを引き出すこと」や、「やりたいことを考えていくための問い」がとても大事なんだなとCODE BASEでの仕事を通じて知ることができました。

でも同時に、こんな問いを引き出してくれる上司に出会える確率って、僕自身の経歴で考えるとすごく稀なことなんじゃないかと思うんです。しかもそういう問いを投げかけてくれる人たちに、若いうちから出会えるかどうかで、キャリアの進み方も変わってくる。僕のことを振り返ってみると、学生の時の「なんとなく自分できるんじゃないか」という変な自信に引っ張られて、やってやろうと息巻いてたけど全然ダメだなと思うことを繰り返してきました。けど、そういう時に「なぜうまくいかないのか」、「どうしていくべきなのか」、「どうしていきたいのか」を考えていくプロセスがあったら、随分と変わっていたように思うんですね。実際僕の周りにいる若い人たちでも、自分で考える癖がついている人たちは成長が早い。その考える癖も、身近にいる大人たちが「正しい問い」を投げかけている影響が多分にあるなと思うんです。CODE BASEで実施しているプログラミング講座に通っている受講生でも、学習のモチベーションが下がっているときに「5年後どうなっていたいか」という問いを投げかけながら、じゃあその将来なりたい理想像に向かうために今何に注力すべきかを考えさせると、改めてモチベーションが上がっていく方が多い。人間、自分がやりたいことを理解していれば、そこに向かって物事に熱中し、どんどん邁進していくことができるんです。

 

HARELUを通じて、どんなことを実現したいと考えていますか?

そんなことに気づいたことと、自分自身の経験もあって、誰しもが「自分で考える癖を身につけていける」ためのサポートをしたいと考えるようになり、コーチングのサービスを立ち上げることを決意したんです。誰もが自分に合った素晴らしいコーチに出会い、コーチングを受けた人たちが、自分でぼんやりと感じている課題点や、改善点を言葉にできるようになっていく。HALERUを立ち上げた経緯にはそんな想いが詰まっています。最近、コーチングに関するサービスがどんどん立ち上がっているんですが、地域に特化したものはまだないのかなと思っていて、特に沖縄の人たちに特化したサービスづくりをしていきたいなと思っています。たまたま転職で移住した沖縄ですが、多くの人たちと接する中で、例えばキャリアについても固定観念が強く公務員志向になっていたり、出世欲を持てないような環境や、思考的に諦めてしまうような環境が多い印象です。

狭いコミュニティにずっといると、外部と積極的に関わっている人に比べて、どうしても視野が広がらず、思考する癖がつきにくいんじゃないかなとも思うんです。コーチングの魅力は、そんな人たちであっても行動していけるようなポジティブな気づきを実感してもらえることにあります。なんとなく思っている不安や悩みを具体的な言葉に変え、その課題に対してポジティブに行動していけるよう考えてもらい、とにかく行動促進していくことができる。誰もが持つ悩みに対し、考えやアドバイスを押しつけず、ひたすら傾聴し、自分で話してもらいながらちょっとずつ解決策を言葉にしていくので、コーチングを受け終わった方々の顔は総じて晴々としているんです。まだまだコーチングというものの考え方も浸透してなくて、利用者を獲得することに苦労はしていますが、まずはコーチングの魅力や考え方を、沖縄県全体に浸透させていきたいですね。

 

僕自身これからサービスを拡張していく段階で不安はありますが、初めて自分が「これをやってみたい!」と強く思えることを見つけて、どんどん視野が広がっているなと思うんです。いろんな仕事を転々としてきましたが、行動を起こすなかでたまたま正しく問いを投げかけてくれる方々と出会い、本気でやりたいと思えることが見つかりました。昔は僕も「なんでもいいや」というスタンスでしたが、それでは不平不満しか生まれません。愚痴にしかならないのは自分にも周囲にも悪影響ですからね。もちろん不平不満も我慢しなさいというわけではなく、クローズドの状況でちゃんと吐き出せる場も必要です。これはコーチングというよりカウンセリングの話ですけど。そんな僕も、今では自分がやりたいことを実現するための相談ができるようになってきました。自分でも随分と成長したなと思っています。

この記事を読んでくださる学生の皆さんも、是非行動を起こしていきましょう。そうする中で自分のやりたいことが見つかるはず。小さいことでもいいから、自分がどうしたいか目標を持ち、創意工夫していくことを心がけてください。

あ、最後に。改めて、未来に向かっていくための悩みを解決するために傾聴することが、コーチングです。悩んだら是非HALERUを使ってみてくださいね!

中司さんありがとうございました!未来に向かって行動する中で生まれる悩みが「相談」である。それに対して、現状の否定は「愚痴」。その対比がとてもわかりやすいお話でした。学生の皆さんも是非行動を起こしていきましょう!

 

さて、次回はどんな方にお話をお聞きできるのでしょうか。今から楽しみです!みなさん、次回の記事も是非読んでくださいね!最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

記事を書いたメンバー

記事を書いたメンバー

松田 和幸

琉球大学生。トポセシアの広報担当。SNS運用や広告物の制作、取材・執筆を行いながら、沖縄県内のwebメディアでもライターとして活動する大学生。おもに就活生に向けた企業紹介記事を書き、他のwebメディアでは企画記事なども書いている。オモコロとデイリーポータルZが開催した『日本おもしろ記事大賞』という記事のコンテストで、審査員賞を受賞したことがある。