コラム
2022/02/09
Matcher(マッチャー)活用のメリット・デメリット
OBOG訪問の際に、知りたい業種・業界、知りたい企業と連絡が取りづらいという就活生も多いはず。
その際に、うまく活用できれば多くの社会人から話を聞くことができるツールとして「Matcher」の使い方をご紹介します!
メリットやデメリット、就活に活きる情報を聞くための工夫や安全に使用するための注意点を、実際にMatcherを活用してOBOG訪問を行った就活生がまとめました!
ぜひご覧ください!
Matcherとは?
Matcherは就職活動のOBOG訪問用アプリです。
出身・在学中の大学の制限なく、また企業を通しての連絡も必要もないので、今まで以上に気軽にOBOG訪問をすることができます。
アプリ自体も学歴・学年の制限はなく、就活生(大学生)ならだれでも、無料で利用することができます。
利用方法も簡単で、プロフィールの完成→就活生側から気になっている条件で検索し、話したい人に申請→承諾されたらチャットでお話しする日程を決めるという流れで、比較的簡単に面談がセッティングできます。
メリット
Matcherを利用するメリットは気軽にOBOG訪問ができることですが、具体的にどんなことがよかったか、実体験を交えながら話してみます!
【Matcherを利用するメリット】
①気になる企業・業界の「中の話」が聞ける
②起業家やフリーランスの方など、いろんな選択肢が見える
③学歴や住む場所に制限がない
①気になる企業・業界の「中の話」が聞ける
気になる企業や業界の説明会に参加したけれど、正直自分が働くイメージが湧かない…。
私が就活をしていた頃、感じたことでした。
説明会は基本的に企業のいい部分をたくさん話すので、社員さんたちが実際には何をどう感じて働いているのかが掴めず、インターンシップも、実際の業務とは異なったプログラムが多く、日々の業務ってどんなものなの?と疑問に感じていました。
Matcherには、人事以外の職種の方もいらっしゃり、職種を絞って検索することも可能です。実際の業務をされている方々に、日々の細かいスケジュールや、モチベーションの源を聞けることで、自分が働く像やその企業との相性を明確にすることができます。
また、基本的に1対1で話すので、自分が聞きたい話を深掘って聞くこともできます。説明会で疑問に思ったことや、自分の就活軸と照らし合わせて話ができることも、OBOG訪問のメリットであり、それが気軽にできるのがMatcherです。
さらに、志望する業界にもよりますが、かなり多くの企業の方が利用されており、大手企業の方でもお話が聞ける場合があります。
私も15名ほどとお話ししましたが、その中の有名な企業で言えば、花王株式会社の方や、広告業界トップ3の株式会社ADKホールディングスの方、株式会社電通デジタルの方とお話しさせていただきました。
②起業家やフリーランスの方など、いろんな選択肢が見える
特に2年生や3年生の夏頃など、まだ就職活動が本格化するまでに余裕のある人には、いろんな選択肢を知るための使い方も試して欲しいです。
大学卒業後の進路には、起業やフリーランス、フリーターなど様々に考えられます。その中で「なぜ就職をするのか」という問いに答えを持っておくと、就職後の後悔が減ると思います。
「起業やフリーランスなんて難しそう」と思う人ほど、実際の話を聞いて、本当に難しいことなのか、なぜその人はその難しいことができたのかを知れば、新しい発見に出会うかもしれません。
③学歴や住む場所に制限がない
実は、有名なOBOG訪問アプリにはもう一つ『ビズリーチ・キャンパス』があるのですが、こちらは利用できる大学に制限があります。
その反面、Matcherは利用できる大学の制限がないため、誰でも自由に無料で利用できることも、メリットだと感じています。
また、オンラインで対応してくださる社会人の方も多いので、私は沖縄にいながら全てのOBOG訪問を行うことができました。
デメリット
ここまでいい点ばかり並べてきましたが、もちろん「う〜ん」と思う部分もあります。
この後の章で、うまくデメリットを避けて利用する方法にも触れているので、そちらも合わせてチェックしてみてください!
【Matherを利用するデメリット】
①犯罪に遭うことの危険性がある
②なかなか申請が通らないことも
③内容の濃さが社会人の方に依存してしまう
①犯罪に遭う危険性がある
多くの社会人の方は善意でやっていると思いますが、ごく稀に、悪いことを考える人もいるようです。
特に女子学生を狙ってわいせつ行為をはたらくなどの事例は、Matcherに限らず、OBOG訪問の多くの場面でみられるようですので、充分注意してください。
②なかなか申請が通らないことも
特に人気企業・業界になってくると顕著ですが、申請を送っても通らないことがあります。
私は一時期、広告業界の大手をずっと狙って10名ほどに申請を送っていたのですが、通ったのは2,3件でした。
③内容の濃さが社会人の方に依存してしまう
例えばすごく話の合わない人や無愛想な人だったり、自分が聞きたかった部分の話をあまり理解していない人に出会ってしまうこともあります。人と人との相性の問題であったり、運の問題もあるので、仕方のないことではあります。
しかし相手によっては、当初の目的が達成できなかったり、すごく嫌な時間を過ごすこともあることは念頭に置いておくといいでしょう。
デメリットをうまく避けるオススメ活用法
上記デメリットを避けたオススメの活用法は以下になります。以下で具体的に説明しますね!
【オススメ活用法】
・オンラインで済ませる(または友人と一緒に行く)
・目的を定めた上で検索する
・申請文章を工夫する
・別の人を紹介してもらう
まず、少なくとも初回はオンラインで会うことをオススメします。そうすることで、犯罪に会う確率をかなり減らすことができます。
どうしても直接会いたい場合は、友人と一緒に行くのがオススメです。Matherのプロフィール欄・検索欄には「2人で訪問可能」という項目があるので、そちらもチェックしてみてください。
次に、検索時点で訪問の目的を定めておきましょう。話を聞くのは、内定者でいいのか、人事でもいいのか、営業職の人の方がいいのか、中途採用で入社した方でいいのか…。「どんな人に話を聞けばその目標が一番達成できそうか」を考えて人を選ぶと、濃い時間を過ごせることが多いです。
私は、この欄に注目するようになってから「実りの少ない時間になってしまった」と後悔することが減りました!
そして、申請文章を送るときは工夫が必要です。
社会人の方は、仕事の合間を縫って対応してくださっています。また、人気の企業であるほど学生からの申請も多いことを考慮すれば、当然、目に止まるような工夫は必要になります。
工夫の仕方としては、
・しっかりプロフィールを埋め「この子面白そうだな(=自分の軸がしっかりしてそう、活動範囲や発想の幅が広そう)」と思ってもらいやすくすること
・OBOG訪問の時間の目的を明確にし「この学生なら濃い時間が過ごせそう」と感じてもらうこと
です。
例えば申請文章に質問項目を15個ほど書いたGoogleドキュメントのリンクが一緒に貼られていると、それだけで「ただなんとなく話が聞きたいだけの学生」と差別化することができます。
最後に、いろいろ工夫はしてみたけどどうしても目的のことが聞けなかった際の最終秘技をお伝えします。それは「ほかの社員さんも紹介していただけませんか」です。
私は使ったことがまだないのですが、「そうやって言うのもアリだよ〜」と社会人の方からお聞きしました。
もちろん目的が達成できても、ほかの事例を知りたいこともあると思うので、ぜひ積極的に言ってみてください!