コラム
2024/11/19
自己分析が進まないときにチェック!「晩成型」の就活戦略!
自己PRやガクチカのために過去のできごとから自己分析をしてみると、人物特性(持ち味)につながるようなできごとが見つからない人も多いかもしれません。
今回は、過去のできごとから自己分析をするのが難しい、「晩成型」の就活戦略について解説していきます!
過去の経験サイクルで2パターンに分かれる
大前提として、早熟型・晩成型、この2つのどちらが「優秀か」という話ではありません。
自分の価値観や強みにつながるような「自分で考え、意思決定して取り組んだ経験」が幼少期から多くあったか、それとも周りの環境に合わせて行動することが多く「自分なりに考えて動いた経験が少ない」かどうかの差。
それぞれの型によって就活や自己分析の進め方が変わってくるため、詳しく説明していきます。
まず始めに、2つの型の違いについて解説!
早熟型
・持ち味を抽出する材料として、過去のできごとを活かしやすい。
・自主性をもって意欲的にものごとに取り組むことが多かった。
・うまくいったことも、失敗したことも含めて経験のサイクルが早い。
晩成型
・自己分析をしてみると、再現性を持った持ち味が見つけづらい。
・どちらかといえば、周りの人に合わせる形でものごとに取り組むことが多かった。
・熱意を持って取り組んだできごとの数が少ない。
繰り返しになりますが、文字だけ見ると早熟型の方が優秀なのではと思われる方もいるかもしれませんが、あくまで「自分で考えて意欲的に物事に取り組みはじめる」時期の違いであって、就活における優劣がつくものではありません。
自分の人格形成の在り方や経験に恵まれるタイミングの違いであるということを念頭において読み進めてください。
自己分析以外で、自分のことを把握する
もちろん晩成型の人も受験や部活などを通して、自分なりの形で頑張ってきたと思いますが、自己分析で掘り下げてみると、自分の意思ではなく友達や家族などの周りの人に合わせて意思決定をしてきたことが分かる場合があります。
そもそも就活における強みとは、「自分が意欲的に活動する際に再現性高く発揮される物事の取り組み方や価値観」のこと!
「意欲的に活動する」という言葉には「自分で考え行動する」という意味合いが含まれるため、ガクチカも”自分で意思を持って行動した経験”、挫折経験も”自分の意思のもと行動した際に発生する壁に対しての向き合い方”を聞いていることになります。
つまり、就活については「自分の意思=自我の形成」の有無やタイミング、時期が鍵になるわけです。
したがって、晩成型であった場合は過去の経験を深ぼったとしても、「自分なりに考えて行動すること」「自分の判断軸を持って行動した経験」があまり見当たらず、自己分析に行き詰まる可能性もあります。
この場合、強みを厳格に見定めることよりも、下記3点にフォーカスして対策を進めることをおすすめします。
①強みや価値観は他己分析などで自分の経験を振り返るよりも、他者からどう見えているかを中心にまとめる
②早期選考などを活用し、選考での評価や質問項目から自分の人物像を炙り出す
③自己実現など自分の理想像をしっかりと伝える
②については、自己分析から自分の人物特性を抽出するのではなく、早期選考の面接で聞かれた質問の傾向を分析することで、自分の人物特性を把握することができます。
筆記試験のある早期選考(特に二次面接以降)では、面接官が筆記試験の結果をもとに様々な角度から人物特性を確認する質問をされます。
例えば、筆記試験で「協調性に欠ける傾向がある」という結果が出た場合、協調性があるか、協調性についてどう捉えているかということを面接で確認されます。
早期選考で複数社受けてみると、聞き方は違えど、似たようなことを聞いてくる質問が多いと気づくと思います。なぜその質問をされているのか傾向を分析することで、筆記試験の結果に記載されている自分の人物特性を把握することができます。
筆記試験の精度はかなり高いと言われていますので、その質問分析を通して、自分の人物特性を把握する手がかりにすることができるというわけです。
また、二次面接以降では、筆記試験の結果を踏まえた人物特性とその特性を本人が認識できているかを確認することが目的なので、質問の傾向を分析することで、自分なりのベストアンサー集を作ることもでき、内定に直接つながる対策となります。
自分が晩成型と思うのであれば、なおのこと行動量を重視しましょう!
晩成型の自己実現の考え方
自己分析で自分の人物特性を知ることができなくても、早期選考の面接を通して人物特性を知ることができるということを解説してきました。
ここからは最終面接や役職者面接で聞かれることが多い、自己実現の考え方について解説します。
自己実現とは、入社して5〜10年経った時に、自分がどう活躍して、誰にどのような価値を提供したいかということ。
中高大の経験が薄く、自分をアピールできる要素が少ないと思うのであれば、特にこの点に注力し、未来に向けて自分がどんな行動をしたいのか、どんなことに取り組みたいのかを伝えることでしっかりと評価されるようになります。
しかし、晩成型の就活生の傾向として、その時点では自己実現を考えるための材料が足りないという場合があります。
そのような場合は、OBOG訪問やインターンシップを通して、様々な企業や職種、働き方の社会人から、業務内容ややりがい、働き方について幅広く聞くことで、自分が活躍できそうな仕事を見つけやすくなります。知らない仕事から自分のやりたいことは選べませんので、まずは多くの仕事を知ることから始めるというわけです。
また、早期選考を受け始めた時点では、自分の人物特性を理解していない状態なので、業界や職種を絞り込む必要はありません。早期選考を受ける中で、企業や職種の魅力に気づくことも多いので、幅広く早期選考を受けるようにしましょう。
自己分析のときと同様に強調したいのが、あくまで過去のできごとに考える材料が少ないというだけなので、自分の足で行動して色々な社会人の話を聞くことで、早熟型の就活生と変わりなく十分な材料で自己実現を考えることができます。
まとめ
自己分析に悩みがちな晩成型の就活戦略について解説しました。
ポイントは以下の4点!
・できるだけ多くの企業、幅広い職種の早期選考を受ける
・早期選考での質問の傾向を分析して、自分の人物特性を把握する
・質問のベストアンサー集を用意する
・できるだけ多くの社会人から話を聞いて、幅広く仕事や働き方について知る
何より重要なのは早期選考を活用して、実践で自分の人物特性を知ること!
就活期間中にたくさん動くことで、過去のできごとの量に関係なく内定をもらうことができますので、ぜひ参考にしてください!