コラム
2022/01/27
トポセシア:志望動機の書き方
エントリーシートや面接でも、よく聞かれる「志望動機」。
どうしてその会社を志望しているのかという内容になりますが、その企業の魅力を書くことで志望理由を伝えようとしていませんか?
志望動機は”その会社への熱量を伝えるもの”で、それは具体的な働くイメージを持てているかどうかで内容の質が変わってきます。
最近、エントリーシートや面接の中で”ふわっとした発言をする学生さんが多い”という話を聞きますが、色々な業界業種、企業を見て、比較していないために「なぜこの会社でないといけないのか」が伝えられないことが原因。
志望する業界にフォーカスして調べたり、話を聞いたりする中で、働くイメージを具体的なものにしていき、それを志望動機として伝えられるのがベストですので、ぜひ取り組んでいきましょう!
志望動機の書き方
受験人数が多い一次面接では、「分かりやすく観察できる人材特性」が見られます。
例えば、思考、行動、表情、発言、身振りなど。
対して、ある程度人数が絞られてきた二次面接以降では、見ただけでは分かりづらい「その人の背後にある人材特性」が見られます。
例えば、知識、スキル、マインド、スタンス、基礎能力、性格特性など。
一次面接で見られる内容は、ある程度模擬面接などで慣れておけば対策できるかもしれませんが、二次面接以降は自己分析やOBOG訪問などを通して”自分なりの回答”を用意できていなければうまく答えることができません。
志望動機も自分なりの回答が求められる、そのひとつ。
これを踏まえて、志望動機で考えるべき4パートと、それぞれの比重のコツを解説していきます。
①導入
良くない(熱量が伝えられない)志望動機ほど、導入に当てはまる内容ばかりで書かれています。
導入には「就活を通して知った、志望企業の魅力」を書きますが、図の空欄に入るのは説明会やインターンシップで人事や企業の人が話していたこと。それをここで膨らませてしまうと、人事からすると「それは分かっているけど…」となるわけです。
志望動機は、その会社への熱量を伝えるものであって、好きなアピールをする場ではないので、ここの比重は少なくても構いません。
②やりたいこと
ここでは、「入社後に挑戦したいこと、やりたいと思うこと」を書いていきます。
このパートで書くことは、自己分析や企業選びの段階で理由を見つけているはずなので、その内容を書いていきましょう。
注意すべき点としては、次に書く”求められること”や”できること”ときちんと繋がりがある内容が書けているか。そことズレてしまうと、「うちじゃなくてもいいよね?」や「ふわっとしているな」と思われてしまうことにつながります。
③求められること/④できること
これ以降が志望動機で重要なパートなので、業務やキャリアアップについて具体的にイメージして書いていきましょう。
「③求められること」では、企業である以上誰かに価値を提供するもので、その業務内容やそこから生まれる価値を理解して、自分がを適切に書いていく必要があります。
具体的に書けていないと、「志望企業や業界業種を理解していない」という印象を持たれてしまいます。
ここを具体的に書くには、企業や業界をしっかりと調べたり、比較したり、OBOG訪問やインターンシップなどで働く人の話を聞いたりといった行動が重要ですので、早めに取り組んでおきましょう。
「④できること」には、「③求められること」で書いた内容と、自己分析を通して見つけた長所を結びつけた内容を書いていきます。
志望企業の業務内容や価値提供の仕組みがしっかりと理解できていて、自分が働くならどんな持ち味・長所を活かして活躍・貢献したいということを③〜④で書くというわけです。
その中で、中長期での成長イメージを持って書くことができると、より具体性が上がってくるかと思います。
まとめ
「御社が魅力的だから、志望しました!」ではなく、「自分の長所・持ち味を活かして働くのは、御社がぴったりだから志望しました!」というテーマで書くことを意識しましょう!
前者だと人事さんが言っていたことの復唱が中心になってしまいますが、後者だと”自分なりの理由”を持って面接やエントリーシートに臨めるはずです。
業界研究・企業研究、OBOG訪問などの目的にも直結しますので、就活を進めながらじっくりと内容を考えてみてくださいね!