コラム
2022/06/02
トポセシア卒業生インタビュー③:喜入あすかさん(23卒 株式会社ワタリ入社)
トポセシア卒業生インタビューでは、就職活動時にトポセシアを利用していた先輩に話を聞いていきます。
今回は、2023年卒で青果の流通に携わる株式会社ワタリに入社する喜入あすかさんにインタビュー。
就活を始めてから内定をもらうまで、悩み事も含めて話してくれました!
喜入さんが就活を始めたのはいつ頃ですか?
3年生の5〜6月頃だったと思います。友人と一緒に合同説明会に参加したことをきっかけに就活を本格的にはじめました。
就活を始めた当初は「安定した職業に就職したい」という気持ちがとても強かったんです。
父が安定的な収入がある仕事に就いていて。これまで不自由なく過ごしてこれたのは、そのお金があったからこそだと思っていたので。
だから、企業を選ぶ際もお給料面だったり知名度を重視していました。就活初期に行った合説でもCMで聞いたことがあるようなインフラ系の会社や銀行ばかり回っていました。
「当初は安定したいと思っていた」とのことですが、途中で気持ちが変わったんですか?
そうですね。
1月ごろに第1志望だった企業に落ちてしまったんです。
正直手応えもなかったため、頭では理解出来ていたんですが、心が追いつかなくて。そこから就活に対するモチベーションが下がってしまったんです。
どうしていいか分からなくなって、以前から利用していたトポセシアのてらじさんに面談をお願いしました。その時は泣きながら相談しましたね(笑)
その時に、てらじさんと「安定ってなんだろう?」と話しました。
例えば、どれだけ給料の高い会社に入っても、その企業を辞めた時に専門的な知識やスキルがひとつもないような業務をしていたら。
その会社が倒産してしまったり、転職したいと思ってもむずかしいですよね。それって安定なのかな?って考えて。
その面談で気づいたのは、「安定ってお金だけじゃないな」って。
その企業を辞めた時に、知識やスキル、経験がその後のキャリアに繋がるような仕事をすることも大切なんじゃないかと考え始めました。
それで、また1から就活をやり直すことに決めたんです。
合説とかにも積極的に参加したんですが、お給料面は見ないように意識して、業務内容に集中して話を聞くようにしました。
最終的にはどういったことを基準に企業を選んでいきましたか?
主に2つ基準がありました。
1つは「自分が楽しんで働いている姿を想像できるか」です。
就活って、すごく時間も労力も精神力も使うじゃないですか。
それなのに楽しいと感じられずに働き続けたり、それで辞めてしまったらもったいないなと思って。
それから、「等身大の自分でいれるか」も気にしていましたね。
大手企業のインターンにいくつか参加したんですが、その時周りの学生のレベルがすごく高かったんですよ。
その環境は刺激的ではあったんですが、「自分が埋もれていないか」がすごく気になってしまって。
この会社に入って、自分が最大限の力を発揮しても、それはこの会社にとってはものすごく些細なことなんじゃないか、と思ってしまったんです。
自分が最大限の力を出したときに、誰かのためになるような仕事の方が楽しそうだな、と私は感じて。
そういう意味で「等身大の自分でいられるか」を大切にしていました。
今内定をもらっている会社で内定承諾した理由は何ですか?
前提として、さっき言ったような大事にしていた基準にあてはまっていたことですね。
私が内定をいただいたのは株式会社ワタリという青果の流通を行っている会社です。
その中でも私は、青果を卸したスーパーでどうすればより商品が売れそうかを考える企画職に採用していただきました。
元々「自分の考えたことが世間に出る」という面で企画職は楽しそうだなと感じていたんです。ただ、企画職は数年間の総合職を経た後にしか配属されない会社がすごく多くて。
でも、ワタリさんは1年目から企画職に携われるとのことでした。
1年目からいろいろチャレンジさせてもらえるところや、そんなに人数が多い会社ではないところから「等身大で働けそう」と思いました。
それから、女性や若い方でもすごく活躍されている会社なんです。
私は年功序列より「頑張ったら頑張った分だけ評価される環境」の方がやりがいを感じながら仕事ができそうだなと思うし、その方が楽しそうだなと思っています。
ワタリさんはまさにそういう会社だったんです。
1から就活しようと思った時や内定承諾したときに、不安や迷いはなかったんですか?
ありましたよ。
1から就活を始めようと決めた時は、人生で1番で病んでいたと思います(笑)
でも、業務内容を重視して就活を進めるうちに、自分が知らない仕事にたくさん出会うことができて。そしたら楽しくなってきました!
内定承諾も、迷いはありましたね。
内定をいただいて、就活を終えるぞ!って決めた時も迷ったし、何より周りの大人に報告した時に「どこの会社?」って聞き返されることが多くて、「本当にここで大丈夫なのかな」って悩んでいました。
でもそれを友達に相談してみたら、「内定もらっても『ここでいいのかな』ってなっちゃうのって『あるある』らしいよ。」と言われて。「そんなもんなんだ〜」と思ったら、なんだか吹っ切れて、今では悩まなくなりましたね!
24卒の学生にメッセージがあれば、お願いします。
就活は、周りの声を気にしすぎずに、自分に素直に進めていったほうがいいと思っています。
私も、周りの大人から「こっちの企業いいよ」とか「あっちはお給料高いよ」とか「中小企業って不安じゃない?」ってよく言われたんです。
でもそれに従って就職して、もし長く続かなかったらもったいないじゃないですか。
せっかくたくさんの時間を使うんだから、就職先は長い目で見て考えた方がいい気がします。
そのためには周りからの声じゃなくて、自分がどうしたいかの意思や意見を持って、それに素直になって就活を進めていってほしいです。