コラム
2025/10/30
【2025年9月最新調査】夏休みの動きからどう変化した?27卒就活レポート
「周りのみんなは、もう動いているのかな?」
「どの業界が人気なんだろう?」
就活生の中には、そんな疑問を抱えている方も多いかもしれません。
今回、トポセシアを利用している27卒の学生を対象とした最新の就職活動状況調査(2025年9月実施)から、皆さんの就活の「今」と「これから」に役立つリアルな情報をお届けします!
9月の就活は「活動加速層」と「新規参入層」に二極化

9月の就活市場を分析した結果、学生の動きが大きく2つのグループに分かれている「二極化」の状態にあることが分かりました。
- 新規参入層:明確な目的を持って、秋から始動!
 9月から新たに就職活動を開始したグループです。
 選考を一度でも経験した学生の割合は、8月の18.8%から9月には11.4%に減少しました。これは活動が停滞したのではなく、まだ選考を経験していない「就活スタート段階」の学生が、9月に多く市場に加わったことを示しています。
- 活動加速層:夏を経て視野を広げ、活動を本格化!
 夏からインターンシップなどに参加し、精力的に活動してきたグループです。
調査によると、「説明会に6社以上参加した」学生の割合は、8月の25%から9月には34.2%へと大幅に増加しました。多くの企業と接点を持つことで、比較検討を本格化させている段階と言えるでしょう。
このように、就活市場には異なるフェーズにいる学生が混在しており、二極化している状態となっています。
志望業界が変化!金融・インフラを抜き「IT業界」が1位に
今回の調査で最も注目すべきは、志望業界ランキングの変化から見えてくる、就活生の進捗度です。
8月までは金融やインフラといった業界が人気でしたが、9月には「IT系」を志望する学生が8月の18.8%から36.7%へと倍増し、1位となりました。
なぜ、これほどまでにIT業界の人気が急上昇したのでしょうか?背景には、先ほど紹介した2つの学生グループの動きが関係しています。

- 活動加速層の「視野拡大」
 夏から活動してきた学生たちが、インターンシップなどで様々な企業に触れる中で、当初考えていた有名企業や安定業界だけでなく、多様な職種や企業が存在するIT業界の魅力に気づき、視野を広げたことが一因です。
- 新規参入層の「IT前提」の動き
 9月から活動を始めた学生の多くが、最初からIT業界を第一志望として活動をスタートさせる傾向にあります。実際に、市場に新しい学生が増えたにもかかわらず、「業界未決定」の学生比率が8月から大幅に減少したことが、この動きを裏付けています。
この2つの流れが組み合わさった結果、IT業界への人気が構造的なトレンドとして一気に高まったと考えられます。
企業選びで譲れないものは?昨年以上に「給与」と「成長」を重視
志望業界や活動フェーズは様々ですが、企業選びの価値観には共通の傾向が見られます。

27卒の学生が企業を選ぶ上で重視しているのは、「給与や待遇」(76%)と「自分が成長できること」(50%)の2つです。
特に「給与や待遇」を重視する割合は、26卒の63%を大きく上回っており、経済的な安定を強く求める傾向が見られます。同時に、自身の市場価値を高められる「成長環境」も、昨年同様に重要な選択基準となっています。
まとめ:最新動向を踏まえ、今後のアクションを考えよう!
今回の調査から見えてきた、2025年9月時点の就活市場のポイントをまとめます。
- 市場の二極化:夏から活発な「活動加速層」と、9月から参入した「新規層」が混在。
- IT業界の人気が急増:両方の学生グループからの流入により、競争激化が予測される。
- 重視する価値観:経済的な安定(給与)と自己成長を両立できる環境が求められている。
この動向から、IT業界のインターンシップや早期選考は、今後さらに競争が激しくなることが予想されます。興味のある方は、早めの情報収集と対策を心がけましょう。
今回のレポートを参考に、自分自身の現在地と今後の戦略を見つめ直し、納得のいく就職活動を進めていきましょう!