コラム
2024/11/19
評価される「志望動機」とは?考え方と書き方を徹底解説!
エントリーシートだけでなく、役職者面接や最終面接でも聞かれることが多い「志望動機」。
どのような志望動機だと面接でしっかり熱量が伝わるようになるのか、その考え方を解説していきます。
面接でもよく聞かれる志望動機!
上の図は、就活において重要な4項目!(面接でよく聞かれる4項目でもあります!)
①持ち味(人物特性):過去の自分が経験したこと(特に意欲的に取り組んだこと)を整理して抽出する
②自己実現:”5〜10年後の自分が実現したいこと”を考える
③就活の軸(会社選びの軸):現在の自分と自己実現の間にある差分を考える
④志望動機:就活の軸を根拠に、その会社でないといけない理由を具体的にまとめる
面接や選考での比重は、①持ち味(人物特性)に関する質問が6〜7割で、②〜④の項目が残り3〜4割となることが多いです。
①の持ち味・強みに関しては準備がしっかりできている方も多いと思いますが、③・④のような志望動機や企業選び・就活の軸についてはあまり考えきれていない方が多い印象。
原因としては、②の自己実現や理想像が固まっていないため、理想と現状の差分から考える③や④がふわっとしてしまうということが考えられます。
一貫性を持って、これらの項目に回答できるようになるためにも、①や②についてはしっかりと向き合って言語化しておきましょう!
今回はこの図の中でも④の志望動機にフォーカスしています。
入社への熱量が問われる役職者面接や最終面接の質問にも関連してくるのですが、志望動機は「具体的にその企業で働くイメージをしっかりと持てているか」が伝わる内容にであることが最重要になります。
次の項目から、志望動機のスムーズな書き方や構成について解説していきます!
①冒頭の”御社の魅力”は最小限にする!
まず第一に、評価されづらい志望動機の特徴は、”御社の魅力”ばかりを長く書いてしまっていること。
図の空欄に入るのは、インターンシップや説明会で感じた志望企業の魅力となりますが、その魅力は企業や人事が話した内容。そこばかりを膨らませてしまうと、自社で採用すべき人なのかを評価することができず、不採用につながってしまうというわけです。
志望動機では、「自分の持ち味を活かして働くことができ、理想の自分に向かって成長するには御社でなければいけない!」という具体的な熱量を伝えられるかがポイントとなるため、”御社の魅力”は冒頭に最小限の内容で収めましょう。
②入社後に”やりたいこと”を書く
自己実現や企業選びの軸を踏まえて、「入社後に挑戦したいこと、やりたいと思うこと」を書いていきます。
多くの就活生は、企業の説明会の話を聞き、入社後挑戦したいことや取り組んでみたいことが少なからずイメージを持っていると思います。
「〜〜なことに貢献したい」、「〜〜な業務に関わってみたい」、「リーダーとして若手の育成に携わりたい」など、自分がその企業で挑戦したいことを書き出してみましょう。
その企業に対して、どんなwantがあるのか、その会社で働くことにどんな興味を抱いているのかについて説明することも重要な項目です。
その内容を、志望企業の業務内容に合わせて書いていきましょう!
ただ、この項目を考える上で大事なこととして、例えば「新規事業に取り組みたい」と思っても、まずは入社して現場で取り組む業務があります。
そこでしっかりと結果を出したり、パフォーマンスを上げたりした先に、ここで書いたwantの話が実現されていくわけです。
したがって、志望動機では、この次のパートで書いていく、どんな業務で、どんな成果を挙げられるのかというイメージを伝えることが重要であり、”具体的な活躍のイメージを持てていること=その会社への熱量”となります。
③仕事として”求められること”、④持ち味を活かして”できること”を書く
このパート以降に具体性があると、志望動機の熱量が伝わりやすくなります。
③の”求められること”のパートでは、志望企業の業務を通して「誰にどんな価値を提供したいと考えているか」を書いていきます。
仕事である以上、誰かに価値を提供して対価を得る必要があります。その過程を具体的にイメージできていることが伝えられると、面接官は「入社後に活躍してくれそうだな」と感じられます。
ここを具体的にするためには、志望企業の業務内容や特徴をしっかりと調べておくだけでなく、同業界の他企業についても調べておくと”その企業でないといけない”という熱量を伝えることができます。企業説明会だけでなく、インターンやOBOG訪問で実際に働いている人から具体的な業務内容を聞いておくこともおすすめです。
④の”できること”では、自分の持ち味(人物特性)を活かすと、③で書いた価値を提供できるということを書いて、志望動機を締めていきます。
まとめ
②〜④の項目を通して、具体的な業務内容や企業の特徴を調べた上で、具体的な成長(と活躍する)イメージを持っているということを伝えることが、熱量を感じられる志望動機に繋がります。
①の導入ではあっさりと企業の魅力を伝えるに留めることを意識していきましょう。
この2点を意識しながら、4パートに分けて志望動機を考えると、スムーズに志望動機をまとめられます。