コラム
2022/09/27
【新卒就活】エントリーシートの書き方を解説!自分らしい自己PRやガクチカで書く!
選考への応募に欠かせない「エントリーシート」。
面接や選考の参考資料として、選考に応募する際に企業に提出するシートのこと。
インターンシップや本選考の応募時に初めて書く就活生も多いと思いますので、書き方や注意すべき点をまとめました。
書く内容以上に、どのようなポイントに絞って考えれば、あなたならではのエントリーシートになるのかを目的に解説しています。
エントリーシートを書く際の参考に役立ててください!
エントリーシートとは?
エントリーシートは、略して「ES」と呼ばれることもあります。
簡単にいうと、エントリーシートとは「自分自身について企業に伝える応募書類」のこと。
学歴やゼミ、資格などの基本事項や、志望動機や自己PR、学生の頃に力を入れたこと(ガクチカ)などを中心としたあなたの人柄や特性を理解するための質問を記入することが多いです。
履歴書は、箇条書きで情報だけを簡潔に伝える項目が多いですが、エントリーシートでは文章で記述する欄が設けられており自由度が高い構成になります。そのため、基本的な文章力や必要な情報を伝える力が試されることもあります。
一次選考の項目として活用される場合も多いので、しっかりと書けるように準備していきましょう。
基本的な書き方
まずは、内容のポイントの前に基本的な書き方をお伝えしていきます。
テンプレートは危険!
インターネットや就活支援のプラットフォームで、企業や業種に合わせたテンプレートが提示される場合があります。
しかし、参考程度なら構いませんが、内容を少し書き換えるくらいだと、一度に多数のエントリーシートを見る採用担当者にはすぐにバレてしまいます。
そのため、自分の言葉でしっかりと書くことをおすすめします。
「ですます調」がベター
「私の長所は〇〇である。」というような「である調」でも、「私の長所は〇〇です。」というような「ですます調」でも、どちらでも問題ありません。
説得力を持たせるために「である調」を用いる人もいますが、もしどちらにするか迷ったなら、相手に丁寧な印象や柔らかな印象を与えやすい「ですます調」で書くのがベターです。
文中に「ですます調」と「である調」が混ざらないように気をつけましょう。
正式な言葉遣いで記述する
例えば、アルバイトを”バイト”、学園祭を”学祭”などと、略語で書かないように気をつけましょう。ただし、”パソコン”など一般的に正式な場面でも使用される言葉は無理に”パーソナルコンピューター”と戻して書く必要はありません。
同じく省略で注意すべき点としては、住所の町名や番地は省略せずに書きましょう。運転免許証を参考にすると、良いと思います。
また、エントリーシートで口語(話し言葉)を使用しないように気をつけましょう。
「御社」は口語で、「貴社」は文語(書き言葉)となるなど、就職活動でよく使用する言葉は特に注意が必要です。
丁寧に書く
正式な書類では当たり前のことですが、字を丁寧に書く、枠から文字がはみ出ないようにするなど、丁寧に書くように努めましょう。
文字数や誤字脱字の確認のために、必ず下書きしてから清書することをおすすめします。
また、消せるペンや修正液、修正テープを使用してはいけません。
結論から先に書く
自己PRやガクチカで、時系列にエピソードや理由を書き、最後に結論を書く人がいますが、基本的には結論から書いて、その後に理由やエピソードを続けます。
結論から伝えると内容が理解しやすくなり、多くのエントリーシートを確認する採用担当者に覚えてもらいやすくなります。
企業ごとに内容を変える必要はない
自己PRやガクチカを企業ごとに変える就活生がいますが、長期目線で考えるとあまりおすすめは出来ません。
1社だけ採用試験を受ける就活生はほとんどいないと思います。
いくつかの企業を受けている中で、各企業ごとにエントリーシートの内容を変えると、各社ごとに内容を暗記したり、回答を準備したりと対策の手間がかなり増えてしまいます。
また、面接が進んで深い質問になると答えられなくなったり、焦って前の回答と辻褄が合わなくなってしまうことも。
主要項目の書き方
多くの企業のエントリーシートで聞かれる質問の書き方を解説します。
志望動機の書き方
志望動機は、”その会社への熱量”を伝えるもので、”その会社がいかに魅力的か”を伝えるものではありません。
「その会社が魅力的だから、志望しました!」ではなく、「自分の長所・持ち味を活かして働くのはその会社がぴったりだから志望しました!」というテーマで書くことを意識しましょう。
自分の持ち味が活きる会社であることを伝える上で、その会社で働く自分の具体的なイメージを持っているかで内容の質が決まります。そのために、自己分析で持ち味を明確にし、企業研究やインターンシップ、OBOG訪問で得た情報と照らし合わせて考えていきましょう。
伝わる志望動機を書くには、4ステップで考えていくと簡単です。
「①導入」では、就活を通して知った、志望企業の魅力を簡潔に書きます。
次に、「②やりたいこと」を自己分析や企業選びの段階で見つけた入社後に挑戦したいことを書き、続けて、入社後にどんな業務でどんな価値提供をしていきたいか、つまり「③求められること」を書いていきます。
そして、そのためには自分の持ち味がどう活かされるかを書いて、「④できること」を伝えます。
この4ステップで考えると、具体的な業務イメージを持ったうえで、中長期目線で考えられている印象を与えることができます。
さらに詳しい解説はこちらに掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
自己PRとガクチカの違い
それぞれの書き方の前に、混同しがちなこの2つについて違いを解説します。
まず、共通しているのは以下の3つ。
・どちらも「持ち味」を伝えるもの
・人と比べて優れたエピソードである必要はない(自慢ではない)
・300〜400字程度で書くことが多い
初めの2つは、同じような内容になりますが、あなたの持つ人物特性として、過去のできごとで共通して発揮された「持ち味」を伝えるのが目的なので、エピソードがすごい内容である必要はありません。
ちゃんと自己分析をした上で書いていることが伝われば、「入社後も活躍してくれるかもしれない」とポジティブな印象を与えることができます。
持ち味は企業に合わせて変化するものではないので、300〜400字程度できっちりと内容をまとめられたら、応募する企業に合わせて変える必要はありません。
自己PRやガクチカと「持ち味」の関係についての詳しい解説はこちら
自己PRとガクチカの違いは、以下の通り。
自己PR:自分の長所や特徴を踏まえた内容、つまり「自己分析で出てきた持ち味」を中心に答えを求められる
ガクチカ:学生時代に一番頑張ったことの「エピソード」を中心に答えを求められている
どちらも、「持ち味」を伝えることは変わりませんが、そのエピソードや導き出す過程が異なります。注意点として、エピソードやプロセスが変わっても、2つで共通した持ち味を伝えるようにしましょう。
自己PRとガクチカの違いについての詳しい解説はこちら
自己PRの書き方
自己PRは、長所や人物特性を踏まえた上で、あなたの持ち味を知ることを目的とした質問です。
「私の強みは、〜」「私の長所は、〜」などから書き始め、その理由やエピソードを続けます。
ここで伝える持ち味(長所や特性)は、1つだけに絞るようにしましょう。
複数の持ち味を伝えられると、採用担当者の印象に残ることは難しくなります。
よく、弁当で例えられますが、「幕の内弁当」と聞くと中身がぼんやりとしか思い出せないはず。でも、「唐揚げ弁当」と言われると、少なくとも唐揚げは思い出せるはずです。
その考え方で、自分がどんな人なのかが伝わる強い1点でしっかりと印象に残していきましょう。
ガクチカの書き方
自己PRと違う持ち味を伝えてしまうと、どんな強みを発揮できる人なのか分かりづらくなってしまうため、自己PRと共通した持ち味で書いていきましょう。
ただし、こちらではあくまで「学生の頃に力を入れたこと」を聞かれているので、学生の頃に特に熱意を持って取り組んだことのなかで、持ち味が発揮されているエピソードを書いていきます。
書き出しは、「私が学生時代に一番頑張ったことは…」というふうに始めると、質問に端的に回答しつつ、その後に持ち味が伝わるエピソードが続けやすくなると思います。
こちらでも、人と比べる必要はありませんので、持ち味を伝えることを意識してください。
まとめ
以上、エントリーシートの書き方を解説しました。
この記事では、あなたらしいエントリーシートの内容になるようにはどのように書けばいいのかということを目的にまとめています。
各項目の内容をまとめるまでは大変かもしれませんが、ここでしっかりまとめておくと面接でも有利になるので、頑張っていきましょう!