コラム
2022/03/10
トポコラム:面接マナーについて
採用試験にない企業は聞いたことがないほど、就活生が必ず通る関門が「面接」。
自己分析や企業・業界研究を頑張って面接で答える内容は準備していても、マナー面で悪い印象を与えてしまってはもったいない結果となってしまいます。
就職活動中だけでなく、入社後も大事なスキルとなりますので、面接マナーのポイントをおさえておきましょう。
面接官はどんなところを見ているのか
社会生活を行う上で必須な「あいさつ」や「言葉遣い」、エントリーシートや筆記試験では確認できない「表情」はよく見られる項目。人物特性の表層的な部分が出やすい項目でもあります。
また、入室の仕方、着席時の姿勢、身だしなみは基本的なことでもあるので、しっかりおさえておきましょう。
ここからは、各準備やポイントを時系列で紹介していきます。
準備①身だしなみ、持ち物
男女ともに基本的にはスーツ着用の場合が多いですが、どんな場合でも「清潔感」と「誠実さ」を演出できる服装や髪型にすることを意識しましょう。
個性をアピールしたくなるのも分かりますが、「おしゃれは自分のために、身だしなみは人のために」と言われることもあり、見た人が不快に思わないように身だしなみを整えるのがマナー。
【男子】
体に合ったサイズの無地のスーツで、派手なものは避けましょう。
シャツは白か薄い青など、清潔感のある色合いがおすすめです!
靴下は黒か濃い紺色で、靴は黒か茶色などの落ち着いたカラーのものを選ぶのがベター。
【女子】
基本的には男子と同様。
スカートかパンツかはどちらでも良く、透けづらく第1ボタンを外した時に開きすぎないシャツがベター。
足元は自然に見えるストッキングと高すぎないヒールのパンプスを着用することが多いです。
【髪型】
基本的に男女ともに黒髪がおすすめ。
男子は整髪料で整え、髪が長い女子は束ね、面接の前に切り整えておくと清潔なイメージを演出しやすくなります。
【私服】
ジーンズやカジュアルすぎる服装は避けて、ジャケットやシャツで清潔感と誠実さを演出できる服装がおすすめ。
【持ち物】
面接時は椅子の横に置くので、自立して大きすぎない(A4ファイルが入るくらい)ビジネスバッグがおすすめ。
メモ帳・筆記用具・ハンカチ・腕時計は必須ですが、印鑑があると押し忘れにも対応できるので安心です。もし、書類を持ち運ぶ必要がある場合は、必ずクリアファイルに入れておきましょう。
特に沖縄は初夏から蒸し暑くなるので、汗を拭える小さなタオルを持っておくと、清潔感をキープできます。
準備②面接にいたるまで
事前にメールで日程調整が必要な場合は、ビジネスメールのルールをおさえておきましょう!
15分前には会場周辺についておき、遅くとも5分前には受付を行いましょう。
逆に早すぎるのはNG。面接官は事前に書類の再確認や会場の調整を行う場合が多いので、邪魔になってしまいます。同じような理由で、会社内で待つのも控えましょう。
受付の方には、明るくはっきりと挨拶した上で「約束の時間・来社の理由・所属・名前・担当者の名前(分かる場合)」を伝えます。
その際の例としては、「おはようございます。お忙しいところ失礼いたします。10時に面接のお約束をいただいている、トポ大学の比嘉と申しますが、人事部の山里様にお取次をお願いいたします。」のようなイメージ。
企業や状況によっては、受付ではなく席が近い社員さんが対応することがあるので、「お仕事中に恐れ入ります」など丁寧な挨拶を忘れずに声かけを。
直前で面接に遅れそうな場合は必ず電話で、「遅れる理由・どのくらい遅れそうか・謝罪」を伝えましょう。
面接を行ってもらえる場合は、改めて謝罪をした上で機会をもらえることにお礼を伝えることも忘れずに。
準備③入室の仕方
入室は以下の流れ。
・3回ノックをして、面接官の返事を聞いた後「失礼します」と伝えて入室。
・後ろ手でドアを閉めずに、ドアに体を向けて閉まるまで手を添える。(極力、面接官にお尻を向けない)
・椅子の横に立ち、面接官の方を向いて、名前とお礼を伝えた上で「よろしくお願いいたします」と挨拶。
・指示があれば、カバンを椅子の横に置いて着席。(背もたれに背中をつけず、姿勢を正して着席)
初めの方は緊張で姿勢を保てますが、回答に夢中になると崩れてくることが多いので、日常から意識して練習しておきましょう!
準備④表情や言葉遣い
明るい印象、誠実な印象を与えられるような表情を心がけましょう!
表情がはっきりしないと「暗い」「よく分からない」という印象を与えて損をしてしまいます。マスク着用だと、より強い影響があるので練習を撮影して表情を把握しておくのもおすすめ。
回答は、適切な言葉遣いで行います。
「御社」「貴社」といった話し言葉と書き言葉の違い、尊敬語・謙譲語・丁寧語などの違いは基本的な項目なのでしっかりおさえましょう。
また、「〜でぇ、〜ですぅ」のように語尾を伸ばしたり、語尾にかけて声量が小さくなる、「です」を「っす」と話してしまうなどの、話し方の癖は把握して直しておきます。
準備⑤退室時
退室は以下の流れ。
・椅子から立ち上がり、お礼を伝える。
・ドアの前でもう一度挨拶をして、退室する。
・入室時と同様に、手を添えて静かに閉める。
準備⑥意外とやってしまいがち
意外とやってしまいがちなのが、下の3つ。ふとした時や気づかない場合も多いので、注意しましょう。
・面接官の語尾の終わりを待たずに話す。
・風で髪型が乱れたまま入室。
・退室後〜会場を出るまでの間で、気を抜いてしまう。
まとめ
覚えることは多いので大変ですが、ポイントは下の3つ。
①清潔感
②誠実さ
③丁寧な姿勢
どれも日頃からの習慣が表れることなので、ぜひ気づいた時から対策を頑張っていきましょう!