コラム
2022/05/04
トポコラム:サマーインターンシップ準備【ES編】
インターンシップには、事前選考がある形式もあることをご存知ですか?
大手企業や人気企業は、インターンシップの受け入れ人数を絞るために、選考を設ける場合があります。
今回お話しするのは、選考有りのインターンでまず最初に出される課題、エントリーシート(以下:ES)。
「書いたことないから不安」という人も多いと聞いたので、23卒で就活をしていた私がサマーインターンのESで実際に問われた質問や、その回答を書く時に考えていたことをまとめてみました!
実際のES設問 ~鉄板質問系~
本選考にも共通することですが「どこの企業も絶対に聞いてくる鉄板の質問」があります。
それが以下の
・自己PR(長所 / 短所)
・学生時代に一番力を入れたこと(通称:学チカ)
・志望動機
です。
それぞれの質問に対して、どう考えて回答を書いたかをまとめます。
「自己PRをしてください」「長所と短所を教えてください」
まず前提として、私はいきなりESを書き始めたわけではなく、4月ごろから少しずつ自己分析を始めていました。そのため、自分の長所や短所、または特徴(トポセシアでは「持ち味」と呼んでいます)が「なんとなくこれっぽい」というのを考えていました。
それから、自分の持ち味が発揮された中高大学時代のエピソードも思い出していたので、それを中心に字数内にまとめて行ったイメージです。
例えば自己PRなら「私の長所は〇〇(自分の持ち味)です。特にそれが発揮されたのは〜〜(エピソード)」という感じで書いていました。
学生時代に一番力を入れたこと(学生時代一番成長したと感じていること)は何ですか?
こちらも上記と同じで、自己分析で「多分これっぽい」と思った自分の持ち味が発揮された大学時代のエピソードを書くようにしていました。
注意していたことは以下の2つ!
1つ目は、「自己PRと同じ持ち味が発揮されているエピソードを書くこと」です。この話は、以下の記事にまとめてあるので、気になる方はチェックしてみてください。
2つ目は、「成果の自慢合戦にならないように注意する」こと。学チカでは「自分の持ち味が実際どう発揮できるのか伝えること」なので、最終的な成果は大きいけれど自分の関わりが少ないエピソードを出す、ということはしないように気をつけたいと考えていました。
とはいえ、正直なところ私もサマーインターンの準備時期はなるべく大きな成果を提示することに固執してしまいました(汗)
このインターンシップの志望動機はなんですか?
この項目が、各企業で一番悩みました。「貴社のことを知りたいからです」というのが正直な気持ちですが、それでは他の就活生と差別化できず、企業からも「この子はうちの会社のことを調べる気持ちが少ない(=志望度が低い)んだな」と判断されるからです。
そのため「同じ業界の中でもなぜその会社のインターンに行きたいのか」を、説明会を思い出したり、調べたり、考えたりして書くようにしていました。
この時に説明会の度に少しずつ書き溜めていた企業分析シートが役に立ったので、企業分析シートの書き方が気になる人はチェックしてみてください。
またインターンシップでは、企業やプログラムごとに「就活生が学べること / 得られる成長」を提示していることがあります。それを参考にしながら、プログラムを通して自身がどういった成長をしたいのかも書いていました。
実際のES設問 ~よくありそうな質問系~
実際たくさんの企業に聞かれたわけではないですが、他の企業と被っていたことがあったり、本選考でも聞かれることがありそうだなと感じた質問をまとめます。
あなたにとって「働く」とはなんですか?
これは夏後半に選考があった企業のESで聞かれました。
おそらくですが、何が正解というよりも「こういうこと、考えたことありますか?」という質問だと思います。加えて、その企業の考え方とマッチしているかを見られていたと思います。思ってもないことを書いても仕方がないと感じたので、当時思っていた自分にとっての「働く」を書きました。
ちなみにこの設問は制限の字数が多かったこともあり、今見返すと「その会社への志望動機」になってしまっていました。(この時の選考は落ちていました…。)
問われたことに対してズレることなく書き切ることの大切さを感じた設問でもあります。
「個として突き抜けた経験を教えてください」「チームで何かを成し遂げた経験を教えてください」
企業が聞きたいことは、ほとんど学チカと一緒です。企業が求める人物像であったり、インターンシップのプログラム内容によって質問が変形したものになります。
このように、企業によって問われ方が変わることがあったり、学チカでも3つエピソードを聞かれたり、面接で突然「他にエピソードはありますか?」と聞かれることがあるので、いろいろなエピソード(学チカ)がある人は、準備期間のうちに思い出して整理しておくといいと思います。
実際のES設問 ~業界特色系~
業界や企業によって、特色のある設問を問われる場合があります。
例えば私は、主に広告系の業界を受けていたので、以下のような設問に出会いました。
「あなたがこれまでみた中で一番印象に残っている広告を教えてください」「あなた自身にキャッチコピーをつけてください。また、その説明をしてください」
現状興味のある業界がある程度絞られていて、いるのであれば、
・その業界のトレンド・ニュースをチェックしておくこと
・unistyleなど、過去のESを見られるサービスから過去の設問をチェックし、自分なりに考えてみること
をおすすめします。
まとめ
ここまで色々書いてきましたが、正直自分が出したESを見直して「できていないな〜」と思う部分もたくさんありました。
それでも、数社はES選考を通過したので、夏は書き方に強くこだわるよりも、まずは練習だと思って書いてみること、たくさんのインターンに参加できるようにいろいろ出してみることが大事な気がします。
その中で気をつけて欲しいのは、2つ。
1つ目は、嘘はつかないこと。
もしESに嘘を書いて受かっても、面接やプログラムの中で話の筋が通っていなければ嘘だとバレますし、何よりその合格に意味はありません。
就活の最大の目標は「”自分に合った企業に”内定をもらうこと」なので、インターンで嘘をついて合格をもらったとしても、「嘘がうまかったのか」「本当に自分自身を選んでもらえたのか」で本選考で悩む未来が見えます。(本選考でも自分とのマッチが測れないので、嘘はつかないほうがいいです。)
気をつけて欲しいことの2つ目は、結論→具体の順番で、わかりやすく書くことです。
普段友達と話す時は最後にオチを話しますが、就活やビジネスの場面では、わかりやすく伝えるために結論を先に話します。つまり、結論から話す習慣づくりが就活の第一歩になるんです。それに慣れる意味で、なるべくたくさんのESを書きながら「この話の結論ってなんだろう」と意識してみることを忘れないでください。
サマーインターンの選考は、本選考よりも厳しいと言われています。1社1社の結果にこだわりすぎず、まずは行動量を増やしてみることにチャレンジしていきましょう!