2021/09/07
トポセシアコラム①「面接の目的と自己分析」
面接は比較的、バックパッカーや、バイトリーダー、サークルなどでどんな成果をあげたかという、学生側の自慢大会になりがちです。
時々、面接官自身も「そんなすごい成果を上げているなら、絶対うちでも活躍できる」と、学生側の自慢に引っ張られてしまうケースも。
こういった自慢大会が横行することで、中には「すごいことをやったことがない」、「頑張ったことがない」と思っている方も多くいます。
何か面接で自慢できることを見つけないといけない、と思っているうちは「良いエピソード探し」ばかりに走ってしまうのもわからなくはありません。
面接官が知りたいこと
ただし、実際面接で面接官が知りたいことは、皆さんが「どんな成果を出してきたか」ではなく、過去の取り組みの中で「共通して発揮されている持ち味(長所)」。 面接でよく聞かれる「頑張ったこと」や「挫折経験」も、みなさんがどんなすごいことをしたのかが知りたいのではなく、「意欲的に取り組んだ物事において、いろんな役割や葛藤、選択肢がある中で、なぜ・どうそれに取り組んだのか」を聞きながら、「過去の取り組みの中で再現性高く発揮されている人物特性は、業務にも共通して発揮される可能性が高い」という考えで聞いていることになります。
持ち味はどう考える?
木に例えると少しわかりやすいのですが、学生が成果をアピールするのは【こんな綺麗な花や美味しい果実がなっているんです】という話。
それと対比して面接官が聞きたいのは、【そもそもその花や果実がなる木はどんな木なんですか?】ということ。
それくらい学生がアピールすることと、面接官が聞きたいことには差があるんです。
自己分析の本やツールも、木の図でいくと【花や果実、枝】の話しかないのですが、本当は学生自身の過去の取り組みを整理しながら、【意欲的に取り組んできた経験によって積み重なった年輪と、自分木の幹の形を知ること】やそもそも【土壌や根っこといった自分が育ってきた環境】が重要だというわけです。
今一度、みなさんが面接で伝えようとしているエピソードが、「花や果実のはなし」に終始していないか、自己分析をしてしっかりと整理してみると良いかもしれません。